原理・構造

小分割されたライナとスクリーンが交互に配列された円筒状の粉砕室を形成し、粉砕部中央には多数のブレードを持つ高速で回転するロータがあります。

供給された原料は、粉砕部中央から入り、ロータの遠心力で分散されて、ブレードの衝撃力あるいはブレードとライナやスクリーン間に生じるせん断力で粉砕されます。
一定の粒子径以下になった粉砕品はスクリーンの孔を通って回収されます。
小型のVP-1型は本体に直接アウトレットバグやエアレリーフバグを取り付けて単機運転することも可能です。
一般的にはブロワで吸引し、集塵機で捕集します。

特長

シャープな粒子径

滞留時間が短いため、微粉の発生が少なく、粒子径分布がシャープで均一です。

高い処理能力

正味の単位動力当たり処理能力は他のスクリーンミルよりも高いことが特長です。

微粉発生の抑制が可能

原料性状によって、ライナとスクリーンの面積比率を変えることができます。全周スクリーン構造も可能で、さらに高い微粉発生の抑制ができます。

高いメンテナンス性

構造が簡単でメンテナンスがしやすく、片持ち構造のため、前面のドアを開けて、簡単に粉砕部を点検できます。

弱熱性・靭性原料の粉砕に最適

合成樹脂、食品など弱熱性原料や靭性に富む原料の粉砕に適しています。

通称ヒゲと呼ばれる繊維状物が少なく、流動性の良い製品が得られます。

フロー

用途例

仕様

VP-1からVP-4までが標準機種であり、最大150kWまで納入実績があります。