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ナウタミキサ ® シリーズ

概要

逆円錐型の固定されたケーシング壁面に沿って自転・公転するスクリューを持つバッチ式混合機です。
2万台以上の納入実績を持ち、世界中で最も数多く使用されています。
また、幅広い要求と用途に対応できるように豊富なシリーズと多彩なオプションを揃えています。

原理・構造

逆円錐型ケーシングの上部にモータ、ギヤボックスを配置し、ギヤボックスから伝達された動力で装置中央を軸として回転するスイングアームと、
スイングアームの先端部に回転軸を持ち、ケーシング壁面に沿って回転するスクリューから構成されています。

ナウタミキサ

ナウタミキサ構造図

混合の基本原理

運転中の機内写真

スクリューが自転することにより、スクリュー近傍の原料が上昇運動し、スクリューから離れた部分では下降運動をします。
同時にスイングアームが回転し、スクリューが壁面に沿ってゆっくりと公転することにより原料全体を大きく移動させます。
粉体の動きそのものは穏やかですが、偏析現象がほとんど発生せず、無駄のない動きにより速やかに全体を混合します。
粉体全体を同時に攪拌する方式ではないため、消費動力は小さくなります。

開始後 1分50秒より実粉を使った混合の様子をご覧いただけます。

特長

ビッグドア仕様(オプション)

短い時間で均一な混合が可能

合理的な混合機構により、迅速に、かつ低い所要動力で混合ができます。単純混合であれば、300L クラスで3分~10分、3000L クラスで15分~45分で完了します。

原料の損傷が少ない

粉体に与えるせん断力が小さく、原料粒子径への影響が少ないです。

発熱が少ない

所要動力が小さいので機内発熱が少なく、低融点物質の混合も可能です。

製品の排出が容易で機内残留がほとんどない

逆円錐型で底部に排出口を持つので、排出時の残留物が少なくなります。

振動がほとんどない

運転中の振動がほとんどないため、本体を含めた精度の高い計量が可能です。また、耐振動を考慮した強度を持つ架台が不要です。

清掃が容易

機内には、スクリューが1 本または2本あるのみのシンプルな構造です。
また、ケーシング側面にビッグドアを配置することで、機内清掃や確認が容易にできます。(オプション)

原料の中に軸シール部が埋没しない

上部駆動方式の採用で軸シール部が原料中にないため、原料との摩擦による軸シール破損の可能性がほとんどありません。

工程の簡略化が可能

ケーシングをジャケット構造や真空構造にすることにより、混合に加えて、乾燥、反応、冷却などの工程を1 台で行うことが可能です。

CIP に対応可能

自動で内部洗浄ができるCIP の組み込みが可能です。

精密混合(炭カル98%,食塩2%)の例

各種混合機との比較

スクリュー下部支持方式

ケーシング底部にスクリュー下部支持がない片持型と下部支持を持つタイプがあります。スクリュー下部支持方式には、ラジアルロケータ型とピンジョイント型があります。

下部支持方式3タイプ

用途例

食品、化学薬品をはじめ医薬品、農薬、飼料、染料、顔料など様々な原料の混合が可能です。
また、混合機としてだけでなく、混合性能を生かして加熱、乾燥、冷却、反応など多様な操作に活用できます。

ナウタミキサ設置例

ナウタミキサ DBX型

特長

ナウタミキサ DBX型

下部軸受がなく、弱熱性、摩耗性、脆弱性などの原料にも適用可能です。
スクリューの完全片持構造を最大の特徴とし、品種替えの多い設備や高い清掃性が求められるさまざまな用途に適します。

真空・耐圧型のDBX-RWV 型もあります。

完全片持構造による高い洗浄性

モータ直結型ドライブユニットの採用による、優れたメンテナンス性

ギヤの伝導効率による、消費動力の低減

 DBX-RWV 型は乾燥・反応などの操作に使用可能

仕様

ナウタミキサ VN型

特長

ナウタミキサ VN型

使いやすさとサニタリ性に重点を置いて開発され、
部品の完全標準化を実現したナウタミキサの標準機です。

駆動部の潤滑剤が粉体原料へ混入するのを防ぐ軸封方式を採用

駆動部のシール化による、優れた安全性・サニタリ性

2000L以上の型式から用途に応じて3種類の下部支持方式が選択可能

仕様

ナウタミキサ NX型

特長

ナウタミキサ NX型

小型機から大型機まで豊富なバリエーションがあり、多数の納入実績と高い基本性能を持つナウタミキサのオリジナル機です。

真空・耐圧型のNXV 型もあります。

600L以上の型式はピンジョイント型の下部支持方式が標準です。

仕様

ナウタミキサ CX型

特長

ナウタミキサ CX 型

ナウタミキサNX 型2台を一体化したもので、
NX 型での混合運動以外に相互の容器内で原料の移動が起こるため、混合作用が促進されます。

NX 型に比べ容量当たりの全高が低い

安定運転が可能

NX 型に比べ混合時間と排出時間が短縮でき、スクリューの負荷が軽減されるので安定した運転が可能

大型化に対応

混合動力の点で大型化が困難な場合も、NX 型の約2倍までスケールアップ可能

仕様

ナウタミキサ DBY 型 / D2SY 型 / ラボミキサ LV 型

特長

ナウタミキサと同様の混合原理、特徴を持つ実験室用に開発された小型混合機です。
LV 型はスクリューと混合容器をワンタッチで取りはずすことができ、容器をそのまま製品容器として使用できます。

ナウタミキサ DBY 型

ラボミキサ LV 型

仕様

オプション

サニタリドームカバー

サニタリドームカバー

真空・耐圧仕様のカバーです。機内洗浄性が重視される場合にも使用します。

マイクロインジェクション

マイクロインジェクション

液体の添加、混合物の湿分の調整をします。アームに取り付けた1 個または数個のノズルによって液体を粉体表面に添加します。
液体はスクリューが公転する方向の直前の粉面に添加されるので、粉体と液体の精密な混合が可能です。
また、霧状にスプレーすることもできます。

ランプブレーカ

混合物に凝集塊がある場合や、液体を添加することで凝集塊が生じる場合に使用する解砕機です。

ランプブレーカ

ランプブレーカによる混合の進行

インテンシファイア

インテンシファイア

センタシャフトに取り付けられたロータが高速で回転して混合物の凝集を防ぎます。

密度差の大きい粉体の混合時に発生する軽い粉体が粉面に滞留するのを防ぎたい場合や、液添混合時にさらに強力な分散力が必要な場合に、大きな効果を発揮します。
自転スクリューによって、混合物は連続的にインテンシファイアに供給されるため効率的な混合が可能となります。

計量制御コントロール

計量制御コントロール

ナウタミキサは運転時の振動がほとんどないため、ブラケット部にロードセルを取り付ければ、運転中でも容易に投入量あるいは排出量を本体ごと計量することができます。

通常運転時の振動や偏荷重による計量値の振れ幅は、プラスマイナス1kg以内です。

また、ナウタミキサの停止時に計量すれば、一般の計量ホッパと同一の計量精度を得ることができます。
通常のレベル計を用いた内容量コントロールも可能です。

加熱、冷却および乾燥

ケーシングにジャケットを取り付けることにより、粉体の加熱、冷却、乾燥および反応などの操作を容易に行うことができます。
真空乾燥およびリアクタ用途では、真空・耐圧型がラインナップされます。加熱する場合は200℃程度まで可能です。

排出口の種類

標準ではスイングダンパ型とスライドゲート型の2 種類、それぞれ手動方式とエアシリンダによる自動方式があります。
他にも底部へのボールバルブ設置やダンパの開度調整機構などの付属品も多数そろえております。

ご質問・ご相談はお気軽にお寄せください