固定爪(アンビル)、ハンマ、オリフィスプレート、カットオフナイフを備え、低速でせん断、破砕を行うゴムベール用粗砕機です。
プラスチックや樹脂、タイヤなどの主原料として使用される天然ゴムや合成ゴム、再生ゴムは大きな塊(ベール)で輸送するのが一般的ですが、用途に応じて他の材料との混合や溶解を促進するために、粉砕操作を必要とすることがあります。
その際の前処理粉砕に最適です。
内部構造
原料ホッパ下部に低速で回転するスクリュータイプのメインハンマがあり、原料を移動させながら固定爪と固定調整爪との間でせん断し、製品出口側に取り付けたオリフィスプレートに押しつけます。
更に繰り返し原料をせん断し、オリフィスプレートの開口部から押し出して、出口側で高速回転するカットオフナイフによって細かく切断します。
オリフィスプレートは2 分割になっているため、シャフトを分解せずに取り外すことができます。
原料の噛み込み量は固定爪(アンビル)の位置を変えて調整します。製品粒子径の調整は、カットオフナイフの回転数およびオリフィスプレートの形状によって調整します。
弾性があり、粉砕の難しいゴムベール原料の粉砕専用機として開発されました。
頑丈なフレーム構造を持ちます。
摩耗が少なく、運転音も小さくなります。
製品の温度上昇が小さく、品質への影響が少なくなります。
カットオフナイフの回転数および、オリフィスプレートの形状を変更することで容易に調整できます。
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、再生ゴムなどの粗砕に使用されます。
特に、ABS 樹脂、ポリスチレンの製造工程で、溶解速度の時間短縮と製品品質の安定を主な目的として、数多く納入されています。
一般的にベールは約35kg と重量があるため、人手による原料投入は容易ではありません。また原料特有の弾性によって投入口から破砕された原料が飛び出し、作業効率の低下を招いていましたが、圧空式の自動押し込み供給機(ベールフィーダ)の開発により、作業効率の向上とともに危険作業が回避され、処理速度が向上しました。
ベールフィーダ
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