砂糖の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。
粉砂糖はグラニュー糖を粉砕したものであり、様々な食品に使われています。グレードは粗い粒子の量によって決まり、製菓用に適するのは一般的に93.5% < 200メッシュ(75µm)とされます。また、さらに細かいものはシルクシュガーと呼ばれます。これらはケーキやパンのトッピングやクリーミーなアイシングに用いられます。
しかし、このような微細な砂糖は比表面積が大きく、水分を吸収しやすいためケーキ状になりやすいです。また、一般的な粉砂糖は細かいため舞いやすい性状を持ちます。
そのため、製造工程や使用時には注意を要することから、取扱いのしやすい約100~150µmの粗い粉砂糖が一般的に最もよく使われています。
粉砂糖の一般的な特徴
・自動運転による大規模な製造工程に適する
・流動性が良い
・この粒度の粉砂糖は非常に細かいにもかかわらず発塵しにくい
当社グループでは、大別して3種類の粒子径の粉砂糖用大量生産プロセスを提供しています。
APパルベライザ
様々な粉砕機が存在しますが、一定の粒子径分布を持つ粉砂糖を連続運転によって安定的に製造するのは困難です。
その中にあって、APパルベライザは頑丈さと安定した操作、簡単に分解できる特殊な構造を併せ持ち、コストパフォーマンスの高さから、砂糖をはじめ食品の粉砕用途に世界で1万台以上の納入実績を有しています。
粒子径は内蔵したスクリーンで調整でき、アジア諸国に多くの納入実績を持ちます。
【粉砕処理例】
処理量:300kg/h、粒子径d50:60µm
当粒子径領域の砂糖の製造にはピンミルが幅広く使われており、シュガープレックスやコントラプレックスは多くの納入実績を持ちます。
シュガープレックス
コントラプレックス
ACMパルベライザ
当粒子径の砂糖製造には、分級機を内蔵し、高い粉砕性能と精密な分級を兼ね備えた、ホソカワ/マイクロ ACMパルベライザが適します。
また、砂糖の粉砕システムでは発塵や粉塵爆発への対策を考慮する必要があります。
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