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無菌操作 無菌注射製剤(C/SIP対応)

概要

注射製剤の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

注射製剤は、皮下または静脈などから直接人体へ投入するため、口から摂取する経口製剤に比べ、無菌性、無塵性、無毒性の面でより厳しく規制されています。
従来、注射製剤は液剤中心でしたが、液体のために、保存安定性、微生物増殖の温床となる可能性、ガラス容器を用いることに起因する輸送時破損の可能性や開封時の異物混入などのリスクが問題となってきました。これら諸問題に対応するため、用時溶解(粉末として貯蔵し、注射する直前に溶解する)して使用する粉末製剤へシフトがされつつあります。

内容

無菌性の確保

無菌を実現する滅菌方法として、湿熱滅菌法、乾熱滅菌法、ガス滅菌法、放射線滅菌法などがありますが、現状では、粉末薬剤の性状、特性を変える可能性なしに確実に無菌化する方法は確立されていません。これは完全な無菌化がなされないまま生成された粉末薬剤の原料は、後から無菌化することができないことを意味します。

このことから無菌の粉末製剤を作製するために、液原料の段階で無菌フィルタによって無菌ろ過した後、無菌状態を維持したまま乾燥することが必要です。無菌状態を維持できる乾燥法としては、無菌システム化された凍結乾燥法や噴霧乾燥法がありますが、噴霧乾燥法の場合、直接粉末製剤を生成することができるのに対し、凍結乾燥法の場合、バットやバイヤルサイズでの乾燥となり、後段に無菌システム化された粉砕工程が必要となります。

C/SIP対応 多機能流動層造粒機 アグロマスタ AGM-2-CS型 密閉状態を維持しつつ液体原料から粉末や造粒品が作製できる マルチ対応乾燥造粒機(ラボサイズ)

C/SIP対応 多機能流動層造粒機 アグロマスタ AGM-35-CS型 密閉状態を維持しつつ液体原料から粉末や造粒品が作製できる マルチ対応乾燥造粒機(生産機サイズ)

システムの無菌、無塵化

容器、機械、配管などの製造システムの無菌化に、湿熱滅菌である高圧蒸気滅菌が用いられます。小型機器の場合、機器を分解して高圧蒸気滅菌釜の中へ入れるオートクレーブが一般的ですが、システム全体の場合、設置場所で機械、配管を分解せずに滅菌を行うSIP(Sterilization in Place:定置滅菌)が用いられます。

システム内の無塵化に、粉接工程全域にわたるバフ加工の後、電解研磨処理が必要となります。また、デッドスペースをなくすため、モノブロック構造も積極的に採用されます。回転部を持つ機械の場合、軸封部からの異物発生対策として特殊構造の採用が不可欠であり、プロセス内への異物混入が生じない設計となっています。

C/SIP対応 インライン型気流解砕機 CS解砕機 CSD-1型 密閉系内で、C/SIPに対応しつつインライン解砕が可能な粉砕機

C/SIP対応 流動層式カウンタジェットミル 100AFG型 モノブロック構造の本体とC/SIPに対応した特殊軸封部を持つジェットミル

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