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食物繊維

概要

食物繊維の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

食物繊維は、人の消化酵素によって消化されない食物に含まれる難消化性成分の総称です。その多くは植物性の藻類、菌類や食物の細胞壁を構成する成分で、多くは化学的には炭水化物の中の多糖類です。食物繊維は、人間の消化と排泄を助け、健康を促進する重要な機能を持つことが知られています。
大きくは水溶性食物繊維(果物に多く含まれるペクチンなど)と不溶性食物繊維(植物の細胞壁の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニン、グルカン、ペントサンなど)に分けられます。これらの成分は栄養価値が高く、水と結合しやすいため、工業的にもよく利用されています。例えば、ペクチンは増粘剤として、ジャムやゼリー、乳製品などに用いられます。

内容

食物繊維は、通常、植物原料の外殻で硬いため、粉砕処理する場合、機械部品の摩耗が避けられません。その中でもシリカの残留物は高い摩耗性があります。このため、装置部品の耐摩耗仕様として、原料よりもモース硬度を2以上高く考える必要があります。また、食物繊維は硬いため、無機物含有量が低くても粉砕しにくく、微粉砕には多大な粉砕エネルギーが必要となり、製品粒子が細かいほど、粉砕エネルギー消費量は大きくなります。食物繊維の粉砕における省エネルギー対策としては、熱処理が有効とされ、粉砕エネルギーが20%も低減できる場合があります。

食物繊維の利用分野は、食品産業に留まらず、他の産業(包装、建築用断熱材など)にも広がりつつあります。また、食品産業ではドリンクやスナックの添加剤としても使用され、全粒製品として市場に提供されています。製品の食感や物性に最も影響を与える微粉砕のみならず、食物繊維からの特定成分の分離技術も幅広いユーザーから強い関心が寄せられています。

ACMパルベライザ ACM-30H

ACMによる小麦ふすまの粉砕例

粒子径分布

ACMパルベライザ 標準フロー

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