リサイクルに関するホソカワの装置を紹介します。
射出成形工程から出るプラスチック廃棄物の工場内リサイクル処理では、最適なシステムデザインや配置の点で以下の内容を検討する必要があります。
・実用的で容易に扱える原料供給システム
・さまざまな大きさや種類の原料に対応する粉砕機やシステム
・粉砕後の材料の排出や後工程
が極めて重要です。シンプルな空気式製品排出システムから高品質なエアーフィルタを備えた除塵システムまで多くの選択肢があります。
当社は、豊富な経験と実績に基づき、騒音・設置スペース、後工程に至るまで、さまざまな問題に対する解決法を提案します。
フロー
樹脂製の燃料タンクなどの大型パーツをブロー成形で製造する際に生じた端材処理では、粉砕機に供給される原料は、温度が非常に高い(中心温度約200℃)ため、粉砕機だけではなく効率的な冷却システムが必要となります。
また、最終製品がダストフリーであることは、次工程となる再生工程で重要かつ不可欠な条件となります。KS分級機は、ジグザグ分級理論に基づいて工場内リサイクル用途に設計されたものです。製品の除塵を目的にKS分級機を備えた樹脂製燃料タンク製造用の破砕システムを下に示します。
樹脂製燃料タンク用の破砕システム
長い形材をリサイクルする場合、最適な原料供給方法を設計する必要があります。断裁機、ベルトコンベヤあるいはサイレンサ付きスライドシュートなどと一体で昇降・角度調節可能な供給機を使用します。また、供給機には、形材を自動で供給できることも求められます。なお、粉砕機で粉砕処理された製品は、その後下記のような工程をたどります。
【システムの特徴】
供給原料:長さ6mまでのスタートアップ形材と廃棄物
PVC窓枠用リサイクルシステム
フィルムロール
当社は、フィルムリサイクルシステムで長年の経験と実績を持ち、あらゆるタイプのフィルムリサイクルシステムに対応します。フィルムの供給ユニットからフィルムフレーク用サイロに至る一連のリサイクルシステムを要望に応じて提供します。また、当社のシステムは、非常に効率的でコストパフォーマンスに優れています。
連続したエッジトリムは、分離パイプラインを通ってテンションフリーで輸送されます。
フィルムのエッジトリム粉砕フロー
一体型供給ステーションシステムおよびフレークサイロ充填とコンテナバック充填の例を下に示します。
オフラインシステムフロー
各種フィルム工場内リサイクル性能表
上表の値は参考値であり、当社システムの保証値を示すものではありません。フィルムの厚さ、かさ密度、スクリーンの目開きは一般的に、実プラントで使われている値です。
BOPP リサイクルシステムの典型的な例です。粉砕機は、防音のためにBOPP 製品出口の下のピット内に設置されます。最大約10t/h の処理能力を発揮します。粉砕品は、順次フレークサイロに貯蔵されます。
インラインシステムフロー
目的:可能な限り繊維を含まない裏当て材と、裏当て材を含まない綿状の繊維を回収する目的
供給原料:パンチング、製品廃棄物
処理能力:約1,000kg/h
当社は、世界中の顧客に多くのリサイクルシステムを提供してきました。処理能力は、ほとんどの場合、約1,000 ~1,500kg/h の設計です。ジグザグ風力式分級機は、コストパフォーマンスに優れたリサイクルプロセス構築に欠かせません。同様のシステムは、自動車用各種パーツのリサイクルにも採用されています。
裏当て材(柔軟な厚いフィルム)の多重層と合成繊維、または天然繊維からなるボディと内装との間に使用する自動車用防音材料の製造では、通常、製造工程中にエッジトリムやパンチングの工程が存在します。ここで生じる廃棄物をそれぞれの素材ごとに正確に分けることができれば、これらを再利用することで原料コストを抑え、かつ廃棄コストも抑えることができます。リサイクル材料の使用にあたっては、次の要素が重要です。
EPDM裏当て材のリサイクルフロー
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