概要

内部を減圧した状態で原料を攪拌しながら凍結乾燥をする攪拌型凍結乾燥機です。

混合乾燥装置として数多くの実績を持つナウタミキサを改良した装置で、原料の凍結乾燥を一台で処理できます。
医薬、食品用途に開発されていますが、無機材料にも使用できます。
棚型真空凍結乾燥機と比較し、極めて短い時間で粉末状の乾燥品を得ることができます。

容器ジャケット部を冷却すると共に内部を減圧した状態で、原料を撹拌しながら凍結乾燥できます。

基本的な構造はナウタミキサと同じで、逆円錐型ケーシングの上部にモータ、ギヤボックスを配置し、ギヤボックスから伝達された動力で装置中央を軸として回転するスイングアームと、スイングアームの先端部に回転軸を持ち、ケーシング壁面に沿って回転するスクリューから構成されています。

ケーシング、軸封部の密封性、耐圧度を真空操作に適応できるように設計されています。
また、ケーシングに冷媒体を通すジャケットを設けています。

乾燥時間が短い

棚型真空凍結乾燥機と比較し、乾燥時間が1/2～1/3 に短縮できます。

再分散性と流動性に優れた製品特性

多孔質で均一な顆粒状の製品が得られます。

コンパクトな設計

水平型容器や冷凍設備、乾燥棚のハンドリング装置で構成される棚型真空凍結乾燥装置と比較し、設置に必要な床面積が小さくなります。

多様な原料に対応可能

溶液や懸濁液、ペースト、湿分を含んだ固体状の原料の乾燥もできます。

CIP/SIP、無菌仕様に対応可能

溶液や懸濁液、ペースト、湿分を含んだ、固体状の様々な原料を単一の工程によって、細かく、かつ凝集性の低い粉体に加工することが可能です。

• 医薬品（抗生物質、タンパク質、コラーゲン、原薬など）
• 食品および食品添加剤（ハーブ、ミルク、誘導体、酵素、野菜、脂質、香味料、繊維物質、タンパク質、スープなど）
• 無機材料（セラミック、顔料、金属酸化物など）
• ポリマー、生分解性高分子、ナノマテリアル