原理・構造

ゴム製の円筒ケーシングの中心にナイフブレードが付いた高速回転するロータを備え、上部に供給口と液添加用の2 流体ノズルを配した構造です。

ナイフブレードは、3方向に異なった角度でロータに取り付けられており、ロータが高速回転することで渦巻き状の強力な乱流を発生させます。
上部から定量的に連続供給された粉体は、この乱流によって回転運動と旋回運動および重力による圧密作用を受けます。

この攪拌・混合環境下で、2 流体ノズルから液体を噴霧し、均一に混合・加湿します。
さらに加湿が進み、造粒が始まる水分以上になった粉体は、噴霧された液体を包み込むように凝集成長を繰り返し、多孔質の造粒粒子へと成長します。
乱流の強さや滞留時間、せん断・分散力は、ロータの回転速度とナイフブレードの取付け角度で調整できます。

付着成長を防止するセルフクリーニング機構として、ゴム製のフレキシブルウォールを採用し、その外周を多数のローラを取り付けたケージで囲んでいます。
このローラケージは上下に運動し、ローラがフレキシブルウォールを変形させることで、加湿によって内壁に付着した凝集物を剥離します。

原理図

特長

連続混合が可能

前段の原料定量供給装置とポンプ、後段の乾燥装置を連続式プロセスとして自動化することで、操作が容易になり、省力化、大量処理もできます。

短い滞留時間

0.2 ～ 1 秒程度で瞬時に混合・加湿造粒ができます。

セルフクリーニング機構

圧空駆動式ローラケージにより、フレキシブルウォールを変形させ、壁面への付着・固着を防ぎ、安定した運転ができます。

清掃が容易

シンプルな構造で、ローラケージは左右両開き構造となっており、フレキシブルウォールやスプレーノズルを容易に取り外すことができます。

多種処理に対応

同時に数種類の液体と粉体の混合・造粒ができます。連続式混合機としても使用できます。

用途例

• でんぷんの混合・造粒
• 二次電池材料の調合・造粒
• 合成洗剤の調合・造粒
•  SAP への架橋剤の分散
• インスタント食品の混合・造粒
• 液添比率の高い混合・造粒

仕様