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アイソレータ/グローブボックス

概要

高薬理活性医薬品や毒性の強い化学薬品、人体および周囲環境に悪影響をおよぼす可能性のあるナノサイズの原料を扱う研究開発、製造工程では、これらケミカルハザード物質(危険・有害物質)の飛散による曝露の危険性を低減するため、設備や装置の隔離した区域への設置や、作業者の特殊更衣、防塵マスクの着用などが強いられますが、作業性が悪い上、危険な環境にさらされていることに変わりはありません。

このような工程への当装置の導入は、発塵元を完全に封じ込め、作業者と環境へのハザード物質の飛散リスクを最低限に抑えることで製品の汚染を防ぐと共に作業効率を高め、全体的な設備・管理コストを低減します。

原理・構造

ハザード物質が飛散する可能性のある工程(サンプリング、測定、充填、粉砕、混合、排出、小分け、装置類の洗浄工程など)で、ハザード物質の曝露部分を完全に封じ込め、作業者や一般環境をハザード物質から隔離します。

また、アイソレータ内部のハザード物質が外部へ漏れ出す確率を最低限に抑えるため、物理的な封じ込めと合わせて、内部を陰圧に制御し、不測の事態が発生しても作業者と外部環境をハザード物質から保護できるように設計します。
当装置内部へは、HEPAフィルタを経た空気を吸気し、排気には安全のために二重のHEPAフィルタを用います。
使用済みHEPAフィルタは、内部に飛散するハザード物質に触れることなく交換・廃棄できる構造をとります。

操作用グローブ類や当装置内部の装置の保守は、封じ込めを解除して行うが、標準仕様では洗浄水で内部を洗浄し、濡れた状態で封じ込めを解除することで、ハザード物質の外部への飛散を防止する方式を採用します。

特長

  • OELに合わせた装置の提供ができる。最大30ng/m3以下のレベルまで対応可能です。
    (OEL:作業者に対するハザード物質曝露許容限度)
  • 三次元CAD、モックアップモデルを活用した装置設計で対応します。
  • 装置前後工程、ハザード物質の導線を考慮した装置レイアウトができます。
  • 操作性、洗浄性を考慮した装置の提案ができます。
  • グローバル市場での豊富な経験に基づいた技術力をもちます。
  • グループ各社の技術を統合した粉体ハンドリング用アイソレータを提供しています。

粉砕機などの処理装置とアイソレータ技術を独自のノウハウで組み合わせることにより、ハンドリングに優れながらもOELを担保し、かつコストメリットのあるシステムを提供します。

用途例

標準型アイソレータ

標準型アイソレータ

医薬品、化学品など、高活性または毒性のある化学物質を安全にハンドリングでき、かつ周囲環境への影響を最低限に抑えられます。
粉砕、混合、小分け、充填などあらゆる粉体プロセスに対応できます。

簡易型アイソレータ フレキシブルコンパクトアイソレータ

簡易型アイソレータ フレキシブルコンパクトアイソレータ

研究用、テスト用など前後工程のない用途を対象とした小型アイソレータです。
本体カバーに樹脂を使用してコスト削減と納期短縮を実現しました。(OEL 1μg/m3以下まで対応可能)

透明な本体カバーを採用したことで視野が広がり、作業性が向上しました。
目的に応じてビニール製カバーやアクリルカバーなどを選択できます。

シールドアイソレータ

シールドアイソレータ

原子力燃料・放射性物質用アイソレータです。
MOX燃料のリサイクル、再加工工程などで部分的に使用される放射能遮蔽機能を付加した特殊アイソレータです。

粉体プロセス用アイソレータシステム

粉体プロセス用アイソレータシステム

粉砕機、乾燥機、造粒機などを組み込んだアイソレータです。

アイソレータ用に特殊設計した粉体プロセス機器とアイソレータを組み合わせた最適な装置を提供します。
内部装置の保守作業を考慮し、グローブだけでなく、ハーフスーツなどを組み合わせて作業性の向上を図っています。

ご質問・ご相談はお気軽にお寄せください