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タイヤ ゴム

概要

タイヤ用ゴムの製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

自動車用ラジアルタイヤには、主原料のゴムの他、カーボン、各種化成品、樹脂、ワイヤなどが使用されています。天然ゴムや各種合成ゴムの主原料に、タイヤとして最も適した性能を得られるよう添加物を配合し、カーボン、シリカ、その他化成品を加え、骨格となるタイヤコードなどを組み合わせて製造されます。合成ゴムは、一般的にベールと呼ばれるブロック状原料(約400mm×200mm×800m)を溶解し、添加物などの混合、成形、加硫の4つの主な工程を経て製造されます。ゴム原料はタイヤ以外にエンジニアリングプラスチック、樹脂などの原料の一部としても使用されるが、溶解工程に加え、溶解速度の短縮と均等に溶かすための前処理としてベールの粉砕工程が必要です。

内容

ラバーチョッパ PB-15

各種合成ゴムやエンジニアリングプラスチック、化成品の原料となるゴム原料は、一般的に35kg程度のブロック状のベールで流通し、これを溶解または乳化し、他の原料と混合するなど多様な工程を経て中間製品もしくは最終製品となります。

前工程のゴム原料の溶解では、ブロック状のベール塊を溶かすのに時間がかかるため、専用粉砕機を用いて粗砕し、原料の表面積を上げて溶解性を高め、処理速度を短縮することが必要となります。また、粗砕することで溶解度が安定し、得られる製品品質が均一化します。

当社では、ゴム原料溶解前の粗砕を目的とした専用粉砕機ラバーチョッパを長年市場に提供し続けています。

ベール溶解前の粗粉砕ラバーチョッパ

ラバーチョッパ粉砕部

弾性があって粉砕の難しいゴム原料専用機として開発され、原料特性に合わせた粉砕部の低速回転・高トルクが特徴です。また、劣悪な環境でも継続運転できるように頑丈なフレーム構造を持ち、騒音、摩耗、粉砕部の温度上昇などが最小となるように設計されています。

対象となるゴム原料は、ブタジエン、イソプレン、二トリル、スチレン、ブチル、天然ゴム、再生ゴムなど幅広いが、特にABS樹脂、ポリスチレンの製造工程で、溶解速度の時間短縮と製品品質の安定を主な目的として、数多く納入されています。

自動投入装置付きラバーチョッパ

一般的にベールは約35kgと重量があるため、人手によるラバーチョッパへの原料投入は容易ではなく、また原料特有の弾性により投入口から破砕された原料が飛び出して作業効率に影響していました。

この問題を解決するために圧空式の自動ベール投入機を開発し、原料自動投入により作業効率を向上させたことで処理速度(約4t/hの処理可能)を向上しました。

SBラバー合成プロセス

ラバーチョッパ粉砕品排出口にキャビトロン溶解機を組み合せたシステムを提供し、溶解速度短縮と製品品質の安定を実現しました。

キャビトロン溶解機

ラバーチョッパフロー例

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