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排気ガス処理 重炭酸ナトリウム

概要

排気ガス処理に関わるホソカワの装置を紹介します。

産業廃棄物、一般家庭ゴミを焼却処分する際に発生する塩化水素(HCL)、硫黄酸化物(SOx)などの酸性ガスは大気汚染、酸性雨の原因となるため、環境保全、公害防止の観点から、これら有害物質を排ガスから除去することが必要です。排ガス処理は一般的に苛性ソーダを噴霧してガスを中和する湿式スクラバによって処理されるが、設備コストと反応廃液の処理が問題となります。代替処理方法として、廃液の出ない消石灰を用いた乾式法が考え出されたが、湿式処理に比べ反応率が低く、大量の消石灰が必要となるため、廃棄物量が増加するという欠点があります。そこで反応率の低い消石灰に変わって反応性の高い重炭酸ナトリウム系薬剤を使用した排ガス処理が世界の主流となりつつあります。

内容

ACMパルベライザ

重炭酸ナトリウムの排ガス処理能力を有効に活かすためには、粒子サイズを小さくし、表面積を上げる必要があります。排ガス中の塩化水素を99%、硫黄酸化物を95%除去するためにはd90<45μm、d50<20μmの粒子径分布を持つ重炭酸ナトリウム粒子が必要となります。しかし、微粉砕されたものを通常雰囲気で保管すると、空気中の水分を吸収して固着し、使用できなくなってしまいます。
市販されている製品の粒子径はd90=0.3mm程度に調整され、吸湿による保管中の固着を防いでいます。そのため、使用直前に焼却プラントで製品を粉砕する必要があります。当社では分級機内蔵粉砕機ACMパルペライザを用い、設置面積が少なく、連続使用可能で、分解・清掃が容易な粉砕システムを提供しています。

【排ガス処理プロセス】

  1. 原料サイロより重炭酸ナトリウムを粉砕機へ定量供給
  2. 分級機能付粉砕機で必要粒子径まで粉砕
  3. 空気輸送用送風機を通して燃焼排ガスへ粉砕品を供給
  4. 集塵機で反応塩を煤塵とともに捕集
  5. 浄化されたガスのみ大気中へ放出

排ガス処理フロー

パウダープレックスAPP

焼却炉サイズにより、排ガス処理に必要な重炭酸ナトリウムの量は変わりますが、日本国内では100kg/h程度が標準的な供給量になります。また、製品の性質上、粉砕機内部への付着は避けられず、一定した粉砕性能を維持するために定期的な清掃が必要となります。当社では、焼却ガス処理用粉砕システムとして清掃を容易に行うことができ、消費電力の少ない特殊設計品を提供しています。汎用機ACMパルベライザを排ガス処理専用に改造したのがパウダープレックスです。粉砕部と分級部を同軸で回転させることによって軸受部の簡素化を図り、高耐久性能を実現しました。重炭酸ナトリウム排ガス処理用薬剤粉砕機として100台以上を世界各国に販売し、環境汚染防止に貢献しています。

パウダープレックス 160APP

APP構造

APP型式と参考データ 重炭酸ナトリウムの粉砕

燃焼性ガス洗浄プロセス比較表

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