セルロース(CMC)の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。
セルロースおよびセルロース誘導体は、植物細胞壁の主成分であり、食品や医薬品のバインダや増粘剤として使用されています。セルロース誘導体は、ベーカリ、肉、魚、ダイエット食品などに使用されるのに対し、微結晶セルロースは、低カロリー食品(サラダドレッシング、デザートなど)に使われています。製薬業界では、セルロースは活性物質の急速な放出を促進する膨潤剤として用いられます。また、建設業界でも用いられています。
ドライマイスタ DMR-1H
セルロース誘導体の粉砕・乾燥システムとして、分級機内蔵の直接加熱型気流式乾燥機 ドライマイスタ(DMR-H)が用いられます。ドライマイスタは粉砕・分級機を内蔵しており、微粉乾燥製品を瞬時に連続的に得ることができます。高い生産能力を有し、d₉₈が100µm以下、水分値が5% 以下の最終製品を得ることができます。
ドライマイスタ 構造図
ドライマイスタ フロー
セルロース誘導体の乾式粉砕システムを示します。(下図)
原料は水分値3.2%、粒子径1mm以下で、必要とされる最終製品は、d₉₉.₅が125 µm以下です。本システムは2段階で運転されます。これはセルロース誘導体の粉砕は難しく、1度で目的の最終粒子径に粉砕することができないためです。最初の粉砕・分級処理で得られた粗粉は次の工程で再度粉砕・分級処理されます。
セルロース誘導体連続処理システム
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