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インスタント食品

概要

インスタント食品の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。

手軽に作れて利便性の高いインスタント食品の市場は成長が続いており、即席性を持った食品や飲料への注目はますます高まる傾向にあります。ココアや乾燥スープ、その他自動販売機で販売される多くの製品にインスタント食品技術が用いられています。
ところが、これらの粉末製品は、水に溶こうとすると浮いてしまったり、ゼリー状のダマになってしまったりして上手く溶かすことができないことが多いため、これら粉末製品の漏れ性や溶解性を改善することで、水に素早くムラなく溶ける即席性の高い製品として最適なものに改善する必要があります。

内容

造粒

インスタント飲料実例

この改善策として造粒技術があげられます。当技術は表面に多くの空間をもつ多孔構造の造粒粒子を作ることで即溶特性を向上させるものです。

大容量で常に再現性のある製品品質を確保するためには、連続プロセスで製造することが最も望まれます。この点で連続式造粒機フレキソミックス(FXD)を用いた連続造粒プロセスが最も適しています。特に200〜1,500μmのサイズで多孔造粒粒子(キイチゴ構造)を必要とする粉末製品には最適です。

キイチゴ構造

フレキソミックス FXD-100

フレキソミックス内部 自動かき落し機構

一般的なフレキソミックスのフローシートを以下に示します。

フレキソミックスを用いた連続造粒システムには、ほとんどの場合、当フロー図に示す機器や機能が必要ですが、実際の案件に応じて、設備設計・製作を立案するオーダーメードとなります。

フレキソミックス造粒システムで得られる製品は、多孔性のため、即溶性に優れています。このため、自販機用を含め、ココア、インスタントスープ、コーヒー、ラーメンスープ、乳製品の造粒に適しています。

フレキソミックス フロー

混合

インスタントスープの品質は、お湯に溶いた時の均質性と溶解性で評価されます。また、スープ内の乾燥野菜やクルトンが壊れないように優しく混合することも求められます。この混合操作には、バイトミックスが最適です。

バイトミックス VX-800

リボンスクリュー

サンプルテイカー

製造工程

ランプブレーカ

インスタントスープの製造工程では、約400〜1,000kg/hrの処理量が求められます。また、スープのレシピは非常に変化に富んでいるため、製造方法はほとんどの場合バッチ式が採用されます。品換えによる味や臭いの移り込みを防止するため、容易にしかも短期間に頻繁に清掃を繰り返すことが求められるため、多くはバッチ式が選択されます。

混合工程では、製品重量あたりの消費電力が少ない省エネ設備であることやスープに配合されるさまざまな具材を壊すことなく混ぜ合わせることで、視覚面でも美味しそうに見える品質を保証できなくてはなりません。これらの要求を満たすため、混合工程は、多くは2段階で構成されます。

第1段階は、でん粉、塩、脂肪成分などを強力に混ぜる原料混合工程であり、第2段階は、野菜類やトマト粉末、マッシュルーム、バーミセリ(細いパスタ)などの具材の入ったスープ用に、これらの具材を壊さずに混ぜる緩やかな具材混合工程です。最初の強力な混合工程には、ヘラ状やスキ状の先端を持つせん断タイプの混合機を用い、次の緩やかな混合工程では、ナウタミキサのような低速型スクリュー遊星連動式の混合機を用いるのが典型的な工程です。

バイトミックスの特長

ビッグドア

このように通常は異なった2種類の混合工程が必要なインスタントスープの製造工程において、両方の機能を持ち、1種類の混合機で行うことができるのが、バイトミックスです。

この混合機の採用によって、清掃時間、中間体の保管や物資管理の手間が削減され、製品品質も向上します。当混合機では、最初の強力な混合が求められる段階ではスクリューが高速で回転することでせん断混合が進行し、次の緩やかな混合が求められる段階では、スクリューが低速で回転することで一台二役を果たします。また、底部にホソカワイゼムバルブを装備することで、混合物を完全に排出できる構造となっています。

また、壁面に大型の防水構造のビッグドアがあり、清掃や点検における簡便性を高めた構造となっています。

混合到違度と消費動力

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