地球環境が国際的に注目されている昨今、他業種と同様に塗装業界を取り巻く課題も多く、特にVOC(揮発性有機化合物)規制、廃棄物の削減、悪臭防止などの環境対策を講じる事が求められている。今回、紹介致します粉体塗装法はこれらの問題を解決する方法のひとつであり今後急速な発展が期待されております。
粉体塗装(吹き付け法)とは、固形の粉末状塗料(粉体塗料)を被塗装物の表面に静電的に付着させる方法であり、大きくは次の2つの方式がある。
ガン先端に設けられたコロナピンに高電圧(30-90KV)を印加し、ピンと被塗装物との間に電界内に放出された塗料を荷電する。
塗料がガン内部を通過するとき、ガン内壁部品と塗料を接触させ摩擦により塗料を帯電させる。
粉体塗料が付着した被塗装物は、150-200度の炉内で10-20分焼き付けられ塗装が完成する