粉体工学研究所は、幅広い粉体技術を扱う粉体技術連峰の中核として、より高い効率の追求や、より微細な粒子の産業利用を実現するための開発などに取り組んでいます。
例えば、近年需要が急増し、高品質化が求められる二次電池、電子部品材料、トナー、医薬品および機能性食品などの粉体処理、そして環境、エネルギー関連の各種材料処理並びに様々な粉体特性評価といった市場ニーズに対応するため、高機能な粉体処理機器やシステムの開発を推進しています。
当研究所は、1958(昭和33)年に粉体の工学的研究と工業化技術の開発を目的とし、日本の粉体工学発展の一助となればとの思いから設立された「細川粉体工学研究所」を始まりとします。大部分の企業が新製品の研究・開発を目的に研究所を設立しようとする中で、志を異にするものでした。それから半世紀、伝統を受け継ぎながら、常に革新的な粉体技術の開発を目指した研究活動を続けています。
組織変更により研究所のページを修正(テストセンターの粉体への移動)、それに伴いテストセンターへのリンクがなくなったため、事業所のページにリンクを作成、飛べるように設定。
また、欧米子会社の研究開発部門と連携し、それぞれの特徴を活かした研究開発を進めています。
研究開発テーマは、各社の研究開発担当の代表者で構成する国際研究開発会議で討議して調整を図り、世界規模で効率的な研究開発体制をとっています。
Fig. 国際研究開発会議
当研究所は、今後もホソカワミクロングループの中心となり、グループ内の各研究開発部門と連携し、市場ニーズを捉えた新製品・新技術の開発を通じ、人類のより豊かな生活に貢献できるような『未来技術』の開発を目指しています。
1957 年より粉体工学専門誌「粉砕」(年刊)を、1983 年より英文粉体工学専門誌「KONA」を発行(年刊、現在はホソカワ粉体工学新興財団に移管)し、粉体に関連する技術や工学の基礎および応用、最新動向の情報を提供し、粉体工学の発展に寄与すべく努めています。また、産官学の粉体技術交流を促進するため1968 年から「粉体に関する講演討論会」、1990 年から「粉体工学シンポジウム」を毎年開催しています。
Fig. 英文粉体工学専門誌「KONA」と粉体工学専門誌「粉砕」
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