ACMパルペライザのHOSOKAWA GEN4 RMによる遠隔監視、オンラインセンサとコントローラを使用した制御生産の例を紹介します。
粉体製造システムの運転監視や制御のためには様々な情報が必要になります。そのなかにおいて、粉の大きさは非常に重要なパラメータですが、粉体は液体や気体と異なり、サンプリングも難しいという問題があります。当社では、この目的を達成するためオンライン粒子径分布測定機オプティサイザを販売しています。
オプティサイザ®/オンライン粒子径分布測定機
製造工程中を流れる粉体の粒子径分布をリアルタイムに測定し、パソコン画面上でモニタリングできるオンラインの粒子径分布測定装置です。本装置を用いてライン中の粉体の粒子径分布をモニタリングすることで、品質管理やプロセス管理に要する時間とコストを低減し、生産性や製品競争力の向上に貢献します。また、粉塵爆発性原料を不活性ガス中で処理する場合も、大気中でサンプリングすることなく粒子径分布を測ることができるため、品質管理用測定機として用いることができます。
このオプティサイザを使用することで生産状況の遠隔監視と、プロセスの自動制御が可能になります。
ACMパルペライザとオプティサイザを組み合わせて、生産される粒子径データを基に、ACMの分級回転速度を制御した結果を図に示します。2本の破線の領域が生産を目的とする粒子径の範囲とした場合、粒子径(緑点)が、この範囲に収まるように分級回転速度(黒点)が変化しています。この分級回転速度は制御盤に内蔵されたコントローラによって自動的に調整するようにプログラムされています。今まで運転条件の微調整を運転オペレータが行っていた場合は、この制御を活用することで、生産品質の安定化、オペレーションの技術継承の課題、などへの貢献が可能です。