ホソカワミクロンは粉体処理機器メーカーの“最大手”、粉体技術の“世界トップ企業”です。 粉体に関する様々な事業を行っていますが、メインのビジネスは、細かく砕く、大きさで分ける、混ぜる、乾かす、供給する、計測する、粒子を設計するなど粉を処理する機器・装置の開発、設計、製造、販売、メンテナンスサービスの提供です。
ものづくりには複数の工程がありますが、原料状態、中間工程、最終製品など、いずれかの工程で粉であることが多く、そこには必ず粉を処理する粉体技術が必要となります。つまり、当社の機器は、食品、医薬、化学、樹脂、金属、電子部品などあらゆる産業分野で活用され、“ものづくり”に不可欠な存在となっているのです。
学生の皆さんにとって馴染みがないかもしれませんが、エコカーや携帯電話に使われる充電できる二次電池や磁石、液晶パネル、紙おむつ、化粧品、洗剤、ペットボトル、化学繊維、調味料、お菓子、サプリメント、薬などの製造には当社の粉体処理装置や粉体技術が活用されています。 当社のビジネスは“B to B”であるためあまり知られていませんが、粉体処理機器の業界での知名度は非常に高く、粉体技術の世界トップ企業として認知されています。
お客様のあらゆるニーズに応えるための大切なポイントが2つあります。
1つ目は、数百種類の機械をラインアップしていること。粉体処理機器を扱う企業は当社以外にもありますが、粉砕機、分級機、混合機、乾燥機、粒子設計などの粉体処理機器を幅広くラインアップして、総合的に粉体処理が行える技術力・提案力を持っている企業は他にはありません。
2つ目は、それらの粉体処理装置を組み合わせて、粉体処理システム(プロセス)で提供する技術とノウハウを持っていること。ほとんどの場合、お客様の要望にお応えするには複数の工程が必要となるため、いくつかの機器を組み合わせて提案をします。装置の組み合わせや、運転条件を変えることによって、さらに多くの要望に対応することが可能となります。この技術と豊富なノウハウは、他社と比べて大きな強みとなっています。
創業以来約100年間の歴史の中で積み重ねた納入実績は15000社を超えていることからも、当社の技術は多くの分野で役立ち、多くの企業から高い評価を得ていることを示しています。
当社は早くから海外にも目を向け、1960年にはイギリスに現地法人を設立し、1980年代には積極的にドイツ、オランダ、アメリカなどの競合企業を買収するなど、今日では日本だけではなく世界の粉体処理機器業界をリードする存在となりました。
現在、ホソカワミクロングループは、欧州、米国、アジアなど世界各地に12カ国に展開しており、全従業員の約70%は海外の現地法人に勤務しています。また、現地法人のトップを含めそのほとんどが現地国籍のスタッフで運営を行うなど、これまで現地化を進めてきました。売り上げ比率においても、日本以外の海外売上比率は約70%に達しており、日本だけではなく世界のものづくりに貢献するグローバル企業となっています。
日本人社員の多くは国内で勤務をしていますが、近年アジアを始めとする新興国の経済発展に伴い、海外向け案件が増加し、海外出張や海外駐在も増えつつあります。今後、海外と関わる仕事がしたいという方にとっては、職種を問わず、さらに多くのチャンスが拡がることになります。