5αリダクターゼ阻害成分封入PLGAカプセル配合ローションの効果
PLGAカプセルって?
〈必要な成分を〉〈必要な場所へ〉〈必要な量で〉届ける。
医療分野での研究課題であった「届ける」システムを、ホソカワミクロンの技術で研究開発。
肌や頭皮が求める要素を、140ナノメートルのカプセルにつめこむことに成功しました。
INCI名 | Lactic Acid/ Glycolic Acid Copolymer (2005年登録) |
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表示名称 [化粧品] | (乳酸/グリコール酸)コポリマー (2005年登録) |
表示名称 [外原規] | (乳酸/グリコール酸)コポリマー (2005年登録) |
PLGAカプセル | リポソーム | |
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サイズ | 140~200 nm | 100~300 nm |
安全 | ○ | ○ |
浸透性 | ○ | ○ |
持続性 | 48時間以上 | 2時間程度 |
ターンオーバー促進 | ○ | × |
パウダー製剤への配合 | ○ | × |
PLGAカプセルのヒト皮膚へのアプローチとして
ヒト摘出皮膚片を使用した評価系で浸透性を検証。
蛍光成分(クマリン6)を封入したPLGAカプセルを塗布すると、
蛍光成分単体の水溶液と比較して
非常に低い成分濃度(10万分の1)であるにも関わらず、
角質層や毛穴全体への高い浸透性を示しました。
「改変Bronaugh拡散チャンバー+ヒト摘出皮膚片」の評価系での浸透を検証結果 |
ヒト皮膚抽出片(30代女性、脇下部)
評価:県立広島大学・環境資源学部/三羽研究室
出典:「J. Soc. Powder Technol., Japan, 41, 867-875 (2004)」
このように、PLGAカプセルは内包した成分を肌のすみずみまで浸透させることができます。
皮膚・毛穴への高浸透力
美白成分であるビタミンC誘導体(VC-IP、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)は
ビタミンCの安定性と皮膚浸透性を高めた誘導体ですが、
さらにPLGAカプセルに封入することで10倍もの高い浸透性と、
48時間以上の高い持続性を示しました。(真皮中での評価)
PLGAカプセルによる浸透性と持続性 |
ヒト皮膚抽出片(50代女性、上瞼、n数:8)
評価:県立広島大学・環境資源学部/三羽研究室
出典:「J. Soc. Powder Technol., Japan, 41, 867-875 (2004)」
※上記のイラストおよびグラフは、PLGAカプセルから成分を放出する一例であり、
商品の効果効能を保証するものではありません。
PLGAカプセルに内包することで10倍もの高い浸透性と、48時間以上の高い持続性。
即効性と高持続力
PLGAカプセルの角質層への浸透性の評価 |
蛍光成分(ウラニン)を封入したPLGAカプセルを用い、角質層テープストリッピング法を実施しました。蛍光成分単体の水溶液、蛍光成分封入PLGAカプセルの水分散液を被験者の前腕に塗布し、経時的にテープストリッピングを各15回行い、各テープに付着した角質層を蛍光顕微鏡で観察しました。
蛍光成分単体では、塗布直後に一時的に角質層中へ浸透するものの、時間経過とともに分布量の減少、成分の消失が起こりました。一方、蛍光成分を封入したPLGAカプセルでは、塗布3時間後には成分は角質層深部まで分布し、24時間後にも角質層上部から中部に分布しています。このように、PLGAカプセルの角質層中部程度までの送達と長時間にわたる持続性が示されました。
化粧品の大きな課題の1つは、いかに角質層バリアを抜けて有用成分を皮膚深部へ届け、所望の機能を発揮させることができるかということです。
PLGAカプセルの機能性の1つは、封入した成分の皮膚への浸透を高めることにあります。
PLGAカプセルが皮膚内へ浸透し、加水分解を受けると、生成したグリコール酸のピーリング効果により角質層のターンオーバーが促進されます。この効果は穏やかであるため、過度なターンオーバーの促進に起因する角質層バリア能の未熟化(抵抗力や保水力の低下)を起こさず、ターンオーバーの乱れや遅れを適度に改善することができます。
角質ターンオーバー計測試験 |
モニター:20名、18-55歳、試験方法:ダンシルクロライド染色法
評価・解析:AMA Laboratories, Inc.
※1 促進効果:(無処置群-サンプル群)/ 無処置群×100
※2 有意差:対 無処置群, Student’s paired t-Test法
※3 クリーム成分:Siオイル、セチルジメチコンコポリオール、
シクロメチコン、ジメチコン、グリセリン、BG、水、CaCl2
※4:ターンオーバーに望ましい適度な速度
速過ぎると、未熟な肌が外部に曝され保水力が低下し、遅すぎると、余分な角質が肌に長く残りざらざらした不快感を生じる
PLGAカプセルを配合したパウダー美容液(スキンケアパウダー)を朝晩1ヶ月使用した結果、角質層形状の均一化が認められました。これはPLGA(乳酸+グリコール酸)自身のもつ表皮増殖(代謝活性)効果と角質層ターンオーバー亢進効果、角質層の形成(肌荒れ改善)作用によるものです。
PLGAカプセルを配合したパウダー美容液(スキンケアパウダー)を朝晩1ヶ月使用した結果、肌のバリア機能の向上が認められました。これはPLGA(乳酸+グリコール酸)自身のもつ表皮増殖(代謝活性)効果と角質層ターンオーバー亢進効果、角質層の形成(肌荒れ改善)作用によるものです。
ヒノキチオール(育毛成分)封入PLGAカプセル分散液を塗布した場合(b)、一般的な化粧品・育毛剤の浸透技術(a)と比較すると、毛穴全体への成分の送達性が向上します。
また、浸透した成分は長時間にわたって毛穴内部にとどまり、その効果を発揮することができます。このようにPLGAカプセルは、封入した成分の毛穴内部ヘの浸透性・持続性を大幅に高めることができます。
抗アクネ菌成分を封入したPLGAカプセルによるニキビケア効果
抗アクネ菌成分を封入したPLGAカプセルによるニキビ肌の改善効果を検証しました。右顔には「トタロール封入PLGAカプセル」、左顔には「トタロール単体」をそれぞれ配合したスキンケアパウダーを使用。PLGAカプセル配合サンプルを用いた場合、成分単体を配合したサンプルの200分の1の殺菌成分濃度であるにも関わらず、ニキビの鎮静化と、新たなニキビの抑制効果が確認されました。
※トタロール:抗ニキビ成分
新しいニキビの発生はなく、ニキビ肌が改善
育毛剤のターゲットのほとんどは毛穴の中に存在します。
PLGAカプセルは毛穴の大きさの200万分の1以下の超微細カプセルで、液の界面張力を下げるため、毛穴での液架橋の形成もなく、毛穴深部へ効率よく有効成分を送達させることができます。さらにPLGAの分解に伴い、封入した成分の持続的放出(薬効の持続性)も発揮します。
育毛のアプローチ場所=毛穴 |
5αリダクターゼ阻害成分封入PLGAカプセル配合ローションの効果 |
朝晩2回塗布 男性(54才)
毛穴への浸透性と持続性に優れたPLGAカプセル技術で
高機能 育毛剤の開発をお手伝いいたします。
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