【採択テーマ】
「エマルション溶媒拡散法による生体適合性ナノ粒子製造の連続プロセス化と 化成品事業への展開」
この度、当社マテリアル事業部 製薬・美容科学研究センター(以下、製薬・美容研)と岐阜薬科大学 製剤学教室 田原耕平 准教授による 「エマルション溶媒拡散法による生体適合性ナノ粒子製造の連続プロセス 化と化成品事業への展開」(採択予算300 万円)が、国立研究開発法人 科学技術振興機構の「平成29年度 地域産学バリュープログラム」に採択されましたのでお知らせします。
製薬・美容研では、2002 年から生体適合性かつ生体内分解性の乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)を 基剤としたナノ粒子の医療応用プロジェクトを推進してきました。また、PLGA ナノ粒子を化粧品・医薬部外品 として実用化し、スキンケア商品(ナノクリスフェア)や育毛剤(ナノインパクト)に配合した当社オリジナル商品 を2004 年から展開しています。
現在、PLGA ナノ粒子は、食品や医薬分野にも応用可能な基盤技術であるエマルション溶媒拡散法(ESD 法)を用いて安定した製造を行っています。しかし、工業生産においては、バッチプロセス故の制限が課題と なる場面も見られました。そこで、本研究では、岐阜薬科大学が開発した連続式ESD 法を製薬・美容研へ技 術移管し、産学連携で革新的なPLGA ナノ粒子の連続式製造プロセスを開発することで、PLGA ナノ粒子事 業の化成品全域への波及を目指します。
<参考> 科学技術振興機構 平成29 年度 地域産学バリュープログラム 採択課題(136 件)一覧へのリンク