近年の生産プロセスでは、生産性向上や省エネルギー化ニーズが高まっており、加えて作業者の高齢化に伴う技術継承も大きな課題となっています。これらを解決するためIoT(モノのインターネット)技術により収集したデータの解析結果を活用する試みが世界中で行われています。
しかし、粉体は取り扱いが難しく、製品から運転データをリアルタイムに入手し、必要なデータを収集することは極めて困難です。そのため従来は、粉体プロセスにおけるIoT技術の活用はほとんど不可能に近い状態とされていました。
当社グループでは、業界内で先駆けて粉体工業向けのIoT技術「HOSOKAWA GEN4」の研究開発を始めており、実証実験用の小型システムを2018年に構築しました。
「HOSOKAWA GEN4」の粉体プロセスへの展開により、設備の運転データの遠隔監視や、データ解析により技術の継承や予防保全に役立つことが期待され、今後当社グループの粉体プロセスの根幹技術の一つになると確信しています。
掲載メディア:化学工業日報、日刊工業新聞(説明用の動画も掲載されております)
実証実験用システムを用いて、
製品の運転データの「見える化」が可能に