「他人に優しく、自分に厳しく」
入社おめでとうございます。
今年はコロナによる様々な制限も緩和されて、久しぶりに少し明るい兆しが見える中で、入社式ができたことを嬉しく思っています。
さて、最近の出来事としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が14 年ぶりに優勝しましたが、前回優勝した時と比べると、日本の選手たちに大きな違いがあるように感じました。
14 年前の日本チームの監督・コーチ・ベテラン選手達は、どちらかというと若手の選手に対して、威厳を持って接し、厳しい指導を与えることで、チーム全体を勝利に導いてきたと感じます。
一方で、今年のWBCの日本チームの選手達は、野球そのものを楽しんでいるように見えました。
この違いは何かというと、日本の社会が昔ながらの厳しい指導を認めなくなってきた、ということだと思っています。
しかし、これを裏返せば、自分自身のやる気次第で自身の成長は決まってしまうことになってしまいます。
私が入社した当時は、まだ厳しく威厳を持って接してくれる上司や先輩方もいらっしゃいました。
嫌われることを恐れずに接してくれ、成長を促してくれた方々です。
今は当社でもそのような社員は減ってきています。
その代わりに、そのような威厳や厳しさなどではなく、どうすれば皆さんのやる気を引き出せるかという方法論を模索しているような状況です。
これはいい変化だと言えますが、本質的には先ほど申し上げた通り、本人のやる気次第で決まってしまう部分が大きく、自分に厳しい人でない限り、成長できない社会であると言ってもいいかもしれません。
したがって、一日一日の中でほんの少しだけ自分に厳しくなれるかどうかで、十数年先には追い越せないほどの差がついてしまいます。
その将来の自身の成長した姿を目指して、日々たゆまず努力していただきたいと思います。
「他人に優しく、自分に厳しく」を心掛けて、皆様が大きく成長されることを私も心待ちにしております。