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2025年 社長年頭所感(要旨)

2025年1月6日

誠意と先見で成長

2024年度の当社グループ全体を振り返ると、円安効果もありましたが過去最高の売上高と営業利益を達成することが出来ました。しかしながら、世界経済の先行き不透明感から、お客様の設備投資に対する意向は大きく揺れ動き、受注高はかなり厳しい結果でした。この10年、当社の業績は好調だったと言えますが、その成長の陰で投資や経費の増加など課題も生まれており、改善に取り組むべき内容を見極めることにより、さらなる成長のエンジンとせねばなりません。

さて、昨年の政治の世界を見渡してみると、アメリカ大統領選や日本国内の選挙においても、メディアの活用とその影響力に大きな注目が集まりました。予想外の選挙結果が出るたびに「オールドメディア敗北」と評する声が大きくなっています。既存(オールド)メディアは既得権益を守るため、不都合な真実を隠しているといった影なる声により、ネットメディアやSNSなどの情報が重要視されてきています。しかし、ここで冷静に考えてみてください。我々はネット情報やSNSなどの情報をオールドメディアよりも信じられるでしょうか? 私も自問自答してみましたが、オールドメディアの信頼性の低下は少しあったものの、ネットメディアやSNSの信頼性が高まったわけでもなく、つまり、現状においてはどっちもどっちと考えます。

もし、世界が「オールドメディアのような既存の権威とネットメディアやSNSのような新しいイノベーションを比較しても、どっちもどっちである。」という方向に進んでいく、あるいは、ありとあらゆる情報が半信半疑になっていく世界で我々のビジネスを伸ばすにはどうすればいいのか?
お客様は当社の納入実績、過去の経緯、ネット上の評判、さらにはAIがもたらす最適解も信じられないかもしれません。私は結局、人間同士の信頼関係の構築に戻ると思います。要は「誠意」が伝わるかどうかです。

小手先のテクニックで難局を回避したり、大きな影響が無いからと嘘をついたり、小さな出来事をさも全体を代表するように誇張したり、あるいは自分や会社にとって利益をもたらす時だけ尻尾を振ったり…楽な事ばかりを選んでいては短期的にはビジネスを運営できても、長期的には通用しない時代が来ています。皆さんは、先々を見て長い目線で取り組むことを習慣化し、自分の目指すべき道を早く探し出し、行動してください。そして10年後、「2025年に頑張ったおかげで今がある。」と言える一年にしたいと思います。

 

ホソカワミクロン株式会社
代表取締役社長 社長執行役員  細川  晃平