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【粗・中粉砕】フェザミル ® FM、ファーマミル ® FM-P

概要

鋭利なナイフハンマの高速回転による衝撃力とせん断力で粉砕を行う中砕機です。化成品(樹脂・トナー・粉体塗料など)や食品、電池材料、磁性材料など広範囲の原料の中砕に使用されます。特に、過粉砕を嫌う原料の粉砕に適しており、せん断作用による粉砕が占める比率が高いので、温度上昇が少なく低融点物質の粉砕・解砕にも向いています。
ナイフハンマがロータにピンで保持されたスイング式フェザミル(FM-S)とシャフトにナイフハンマをはめ込んだ強固な固定式フェザミル(FM-F)があります。また、医薬用として部品点数を少なくし、容易に分解、組立ができる洗浄性を重視した片持型のファーマミル(FM-1P)があります。

原理・構造

本体とモータおよびスイッチは可搬式架台に付きます。

上部ケーシングと下部ケーシングの間にロータを内蔵しており、ロータにはハンマが取り付けられています。
投入された原料は、ハンマによって粉砕され、スクリーンを通過して製品となります。
製品出口のシュートには、排気ダクトをつけ、発塵と温度上昇を防いでいます。また、ケーシング内にライナがないため、湿潤原料の処理にも対応でき、機内清掃も容易です。

FM-S は、ベアリングと下部ケーシングが一体になっています。
FM-Fは、軸封部と軸受部を分離させることで、より強固な構造としています。
FM-1P は、片持ち構造でロータ、ケーシングなど粉接部品が容易に分解できます。
製品粒子径の調整は、ハンマの回転数およびスクリーンのサイズによって調整します。

ファーマミル FM-1P


FM-1P分解要領

FM-1P分解写真

特長

処理能力が大きい

小塊を粒状に加工する粉砕機としては、処理能力が大きく付帯設備も少ないため効率的です

粒径の調整が容易

ハンマ回転数および、スクリーンのサイズを変更することで容易に調整できます。

粉砕時の発熱がほとんどない

シンプルな構造で、原料の滞留時間が短いため、熱による影響を受けにくく、弱熱性物質の粉砕など幅広い用途に対応できます。

幅広い粒径の設定が可能

2 段プーリの組み合わせで、ハンマ回転数の変更ができます。

分解・清掃が容易

アイボルトによる脱着方式を採用し、分解による機内清掃が容易にできます。

可搬式で移動が容易

キャスタを標準装備し、簡単に移動できます。

用途例

主に擬集物の解砕、フィルタケーキの解砕、低融点物質の粉砕、医薬品・食品の粉砕、造粒品の解砕・整粒に使われます。

仕様


FM-S型 (ハンマ型式:スイング) の寸法図

FM-F型(ハンマ型式:固定)の寸法図

FM-1P 寸法図

さらなる大型機へのスケールアップも可能で、ロータサイズΦ780×1000L、動力75kWまでの製作実績があります。

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