膨張するパッキンヘッドやピンチバルブ式微量供給などの機構により、さまざまな袋や容器への粉体の充填を無発塵で、高精度に作業性良く行えるユニークな構造の充填計量機です。
パッキンヘッドは用途別に各種タイプがあり、広口の袋(PE 袋、ビニール袋、紙袋、アルミ箔袋など)、ファイバドラム、フレコンなどへの充填計量が可能です。特に「発塵量が多い」、「除塵による製品ロスが大きい」、「充填精度が悪い」などの課題を持つ場合、作業環境の改善に有効です。
原料によっては、窒素雰囲気やドライエアー雰囲気での充填作業も可能です。
ストットスタンダードシステム(型式:STS)以外に、フレコン用の充填計量に用いるビッグバグシステム(型式:BBS)、広口袋、ファイバドラム、フレコン用のパッキンヘッドシステム(型式:PHS)、計量の必要がない充填工程に用いるパッキンヘッドユニット(型式:PHU)をそろえています。
構造図
袋をセットした後、パッキンヘッドを圧縮空気で膨張させてシールし、充填を行います。
パッキンヘッドの内側は、理想的な除塵エアーの流れを生み出す構造になっており、少ない除塵エアーで発塵を起こすことなく充填できます。
パッキンヘッドの膨張度合いは、レギュレータの圧力調整によって微調整可能で、紙袋などの破れやすい袋にも使用できます。
定量前重量(例えば設定重量の90%)に達するとピンチバルブを一旦閉じ、フィーダは残りの微量調整に必要な量を供給した後、停止します。
その後ピンチバルブが少し開き、バイブレータが作動して微量供給し、充填量を微調整します。
この微調整によって設定重量に達すると、ピンチバルブが閉まり計量が完了します。
充填が完了し、パッキンヘッドを収縮させて袋を取り外す際、内蔵ダンパが作動して除塵エアーが増えます。
この機構により袋の中の浮遊粉塵を吸引すると同時に袋がしぼみ、取り扱いやすい状態になります。
化学品、医薬品、食品をはじめ、あらゆる粉粒体を扱う分野での充填工程に使用できます。
フロー
ピンチバルブ式微量供給機構を内蔵する充填精度の高い充填計量機です。
ストットスタンダードシステム STS
フレコン用の充填計量機です。オプションでピンチバルブ式微量供給機構を付帯可能です。
ビッグバグシステム BBS
広口袋、ファイバードラム、フレコンなどの充填計量機です。
パッキンヘッドシステム PHS
計量の必要がない充填工程に用います。
電気部品を使用せずエアー機器のみで制御するため、耐圧防爆エリアでの使用も可能です。
パッキンヘッドユニット PHU
粉接部の分解洗浄が可能で、医薬品、食品などの用途に用いられます。
STS簡易分解型
パッキンヘッドの種類
パッキンヘッドの装着図
フレコン内袋のポリ袋などでφ600を越えるものには、パッキンヘッドサポートリング(右図)を用います。
その際、ポリ製内袋はパッキンヘッドとサポートリングに挟まれ、シワができた状態で装着されるが、充填中に粉漏れを起こすことはありません。
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