皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2021年5月1日より、代表取締役社長に就任致しました細川晃平でございます。今年は新型コロナウイルス感染症拡大が2年目の局面に入り、混乱が続く中、いまだ様々な試行錯誤が世界各地で続けられております。当社も、従業員とその家族、取引先、枚方企業団地に加盟する有志企業ならびに、地域貢献の一環として近隣保育園の保育士の方々に、大阪本社において職域接種を実施し、また感染拡大防止のためのリモートワークへの対応など、新しい取り組みを始めました。
さらに、通常のリモートワークの取り組みとは別に、弊社の東西のテストセンターで受注活動の一貫として行われております、お客様よりお預かりした材料や素材の受注前の試作におきましても、機械が動いている試作の現場にお越しいただくことなく、遠隔地よりモニターで試作(テスト)の状況や結果をご確認いただける取り組みを始めました。また、お客様への機械引き渡し前に行われる、工場での立ち会い検査におきましても、リモートで機械の試運転の状況等をご確認いただける取り組みを始めました。
そのような状況の中、昨年度の弊社の業績は非常に堅調に推移致しました。連結ベースで受注は697億2千7百万円、売上は607億5千4百万円、営業利益は63億7千万円、当期純利益は46億9千9百万円となり、振り返ってみますと、売上は過去2番目の水準になり、受注と当期純利益は過去最高を更新することができました。これも株主の皆様はじめ、取引先の皆様、従業員など多くの関係者の方々のご協力とご尽力の賜物だと感じております。この場をお借りし、御礼申し上げます。
2022年度からはいよいよ第17次中期3カ年経営計画を実施してまいります。コロナ禍によるニューノーマルへの移行も意識し、新しい時代の中で当社が持続的に成長していくための基盤を作りゆく有意義な3カ年にしていきたいと考えております。
具体的には、
(1)グローバル販売網拡大に向けたグループ連携の強化
(2)デジタル革命(DX)による情報一元化・共有での事業促進
(3)アプリケーション別マーケティングと製品開発の推進
(4)働き方改革と人材育成
(5)ESG/SDGsへの取り組みと社会と環境保全への更なる貢献
といった5つの基本施策を柱に、新しい時代に適合した組織や社内の仕組みの構築にこれまで以上に取り組んでまいります。
また、本年より新しく発足した医薬測定事業部とICTデジタル推進事業部は、今回の中期3カ年経営計画においても重要な役割を果たしていくことを期待しています。
ステークホルダーの皆様には、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 細川 晃平