粒子が分級部を通過する間にエア吸入部から流入するエアと、分級ロータの回転による遠心力によって分級することで、高精度な分級(微粉除去)が行えるトナー専用分級機です。
トナーは最終製品の品質要求が厳しいため” 分級の精密さ” に焦点を当て開発されました。
TTSP セパレータは、2 台のTSP ロータを1 台の分級機に直列に配置することで、さらに高い分級効率を実現した機種です。
原料の粒子径分布などの条件により、トナー製品、微粉と粗粉の同時分級も可能(F/C 型)で、効率の良いシステム設計ができます。
原料は上部から、分級ロータ部へ均一に分散した状態で供給され、エア吸入部から導入したエアとロータの遠心力によって分級されます。
気流を伴った粒子の空気抵抗力が、分級ロータの回転によって生じる遠心力より高い微粉は、分級ロータを通過後、サポートホイールを通って微粉排出口から集塵機へ送られます。
一方、遠心力の影響を強く受けた粗粉は粗粉排出口へ送られます。
製品経路は、逆混合を生じないよう設計され、高精度の分級(微粉除去)を保証します。
特殊構造のサポートホイールは、短時間で分解・清掃を行えます。
TTSP セパレータの場合、上段の分級部で微粉が取り除かれた粗粉は、高い分級状態を保ったまま下段の分級部へ供給されます。
この2 段ロータ構造により、さらに高精度の分級(微粉除去)が行われます。
TSP 構造図
TTSP 構造図
洗浄容易な開放式ヘッド
弊社従来機とTSPの製品粒子径分布比較
トナーの微粉除去品粒子径分布 (TSP ,TTSP)
製品経路は、分級品の再混入を防止するONE WAY FlOW なっています。
TTSP 型は、2 段ロータ間で凝集粒子の分散も行われます。
滞留時間が短く、機内の付着がなくなります。
圧力損失が小さく、エネルギー効率が高いです。
また、安定した運転が可能で製品品質が安定しています。
ヒンジ機構により、分級部の開閉が容易にできます。
付着・残留が少ない構造になっています。
下段に特殊な分級ロータを装備し、トナー製品、微粉、粗粉の3 種類に分級できます。(TTSP F/C 型)
分級ロータの有効分級面積が鉛直方向に増加するため、直径の小さな分級ロータが使用できます。
トナー製造フロー例
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