分級機を内蔵した衝突型のジェットミルです。
機内は含塵濃度勾配が付く構造となっており、粉砕部の含塵濃度を上げ分級部の含塵濃度を下げることによって粉砕効率を向上させています。
また、粉接部をセラミックス構造にすることも可能にしました。
ミクロンジェット MJQ粉砕機構
高速ジェット気流を利用した衝突式の粉砕部と分級部で構成されています。
機内に供給された原料は、粉砕ノズルから音速で噴射されるジェット気流により加速され、衝突板に衝突することで粉砕されます。その後、ケーシングに沿って分級ロータ周りを旋回し、分級ロータで所定の粒子径に分級されます。粗粉は外壁に沿って旋回し、粉砕エアによって加速され再度衝突板に衝突し、繰り返し粉砕されます。
この構造により、旋回する粉砕エアが半自由渦を機内に形成します。
この半自由渦の場では、粒子径の大小により旋回できる半径が変化するため、粗粉のみがケーシング外壁、つまり粉砕ゾーン周辺部に滞留し、細かい粒子ほど分級ロータ周辺部に滞留しやすくなります。
この効果によって機内での含塵濃度の勾配付けを可能にしています。
粉接部をセラミックスで製作できます。
セラミックス仕様 MJQ-1
分級回転速度を変更するだけで、粉砕品の粒子径を調節できます。
構造がコンパクトでシンプルです。
分級ロータを中央に配置し、その周りを粉砕エアが旋回する構造のため、機内付着の発生が少なくなりました。
粉砕効率比較
当社ジェットミル(従来型AFG)とミクロンジェットの性能比較を示しました。
二次電池正極材、黒鉛では、単位風量(圧空)当たりの処理量に明らかな差があります。
機内滞留量は、指標値でありますが、ネオジ鉄などの希少材料、複合材料処理では大きなメリットとなります。
不活性ガス循環粉砕システム フロー例
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