製造工程中を流れる粉体の粒子径分布をリアルタイムで連続的に測定し、パソコン画面上でモニタリングできるオンラインの粒子径分布測定装置です。
本装置を用いてライン中の粉体の粒子径分布をモニタリングすることで、品質管理やプロセス管理に要する時間とコストを低減し、生産性や製品競争力の向上に貢献します。
また、粉塵爆発性原料を不活性ガス中で処理する場合も、大気中でサンプリングすることなく粒子径分布を測定することができるため、品質管理用測定機として用いることができます。
一般工業向けのインテリサイザ XI シリーズと医薬市場向けのファーマサイザ XP シリーズをご用意しております。
フロー
レーザ回折・散乱法を用いて粒子径分布を測定します。
製造工程中から採取した粉体サンプルを輸送し、測定セルにて粒子径を測定します。
測定後の粉体は再び製造工程中へ戻されるため、製品ロスが生じません。
測定した粒子径データはパソコンで専用ソフトを用いて表示・解析されます。
さらに解析データを外部出力し、製造工程をフィードバック制御することも可能です。
本体はレーザ発振部と検出部が一体構造となっており、測定セルの脱着による光軸への影響がないため、測定セルの清掃や交換を容易に行うことができます。
独自のエア洗浄方式を採用し、パージエアやシースエア、セルクリーニングエアによって粉体が測定セルに付着しにくい構造となっています。
オプティサイザは、お客様の市場に合わせ、以下の2機種をラインナップしております。
一般工業向けに開発された機種です。
GAMP(Good Automated Manufacturing Practice)に対応しており、医薬市場向けに使用できる機種です。
インテリサイザ XI (一般工業向け機種)
ファーマサイザ XP(医薬市場向け機種)
粒子径のリアルタイム測定
製造工程からサンプリングを自動で連続的に行うため、人的コストを削減できます。測定後の粉体は再び製造工程に戻るので製品ロスが生じません。
また、リアルタイムにモニタリングすることで、製造工程の最適化による製造能力の向上や品質の最適化、エネルギーコストの削減が図れます。
不測のトラブルが生じた場合も迅速な対応ができます。
本体はアルミ製で軽量かつ頑丈にデザインされています。幅広い温湿度環境に対応し、劣悪な環境でも安定した測定ができます。
独自のクリーニング構造を持ち、サンプルセルに粉体が付着しにくい構造となっています。
測定セルは光軸に影響を与えずに取り外すことができ、清掃の度に光軸調節する必要がありません。
多くのパラメータの解析が可能で、カスタマイズした個別グラフや重ね書きグラフでモニタリングできます。
測定間隔や平均化間隔なども簡単に設定できます。
ソフト上でシーケンスファイルを作成し、測定準備から測定までをボタンひとつで行うこともできます。
多様な粉体およびプロセスラインに対応できるよう様々な形状のサンプリングノズルを揃えています。
また、摩耗しやすい箇所にセラミックスを用いた耐摩耗パーツもオプションで準備しております。
重ね書き
散乱強度
空気や不活性ガス雰囲気の製造工程中を流れる多様な粉体の測定が可能です。また、お客様の設備に合わせ、粉砕機出口や製品捕集後など、様々な箇所での測定が可能です。
トナー、粉体塗料、電池、磁性材料、染料、樹脂、ワックス、ポリマ、医薬品、触媒、金属粉、シリカ、はんだ、セメント、食品など様々な分野で利用されます。
また、オプションで湿式の連続粒子径分布測定も可能です。
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