顔料・染料の製造工程に用いられるホソカワの装置を紹介します。
顔料は、水やアルコールなどに溶けない不溶性物質であり、塗料やインキ、化粧品などの原料として主に製品の着色に用いられます。材料によって無機顔料と有機顔料に区別でき、無機顔料はさらに天然鉱物顔料と合成無機顔料の2種類に分かれます。染料は、溶媒に溶かし、繊維や紙などを染める有色物質です。
ナウタミキサ
乾式粉砕・分級工程を経て製造される顔料・染料は、原料の特性から製造工程内で堆積による閉塞を生じ易い特徴があります。
このため、一般的な化成品と同じように必要とされる粒子径や生産能力に基づいて粉砕機や分級機の選定を行うことは難しく、各種原料の特性に合わせた特殊な設計が必要となります。
当社では、長年の経験と納入実績に基づき、それぞれの原料に適したシステムを提供します。例えば、付着によるトラブルを少なくするための特殊設計粉砕ケーシング、流動層形成のためのジェットミル改良、ケーシング内張り(ゴムライニング)の採用、熱風運転や粉砕助剤の利用などです。
顔料・染料の混合プロセスにはナウタミキサを用いることで、短時間かつ少ない混合動力で精度の高い混合を可能とし、小型機から大型機まで用途に応じて採用されています。
材料の形状、目的粒子径により次に挙げるさまざまな粉砕機が選択されます。
粗粒子除去のための分級機としては、ATPやTTCが最適です。
ACMパルベライザ フロー
コントラプレックス 250CW
顔料粉砕プロセスに数多く納入されています。粉砕部ケーシングの大きい構造が、製品の機内付着を防ぎ、エネルギー消費量の低減にも貢献しています。
【250CW納入例】
摩耗防止処理を施したファインインパクトミルの納入事例も多数あります。
【315UPZ納入例】
ACMパルベライザ ACM-10A
シャープな粒子径分布が必要、さらに最大粒子径を制限する場合は、分級機内蔵粉砕機ACMパルベライザが最適です。
【ACM-30A納入例】
流動層式カウンタジェットミル 400AFG
堆積しやすいセラミック顔料の微粉砕には、製品温度上昇が少なく、機内での粉砕物堆積が少ないカウンタジェットミルが最適です。
【400AFG納入例】
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