一般に粉体は微粉化すると流動性が悪くなります。また、見かけ密度が軽くなるため、かさ高くなり、分散しにくくなります。これらの粉体特性を改善するために、小さな粉体を集めて大きくするために用いられるのが造粒操作です。
目的に応じて、圧縮成型、湿式造粒、押し出し造粒、攪拌造粒といった方法を使い分けます。例えばインスタント食品には即溶性、農薬や肥料には徐放性、カーボンブラックには分散性の向上など、材料と用途によって特性改善の目的が異なるため、それぞれに適した造粒操作が必要とされます。
例えばインスタント食品ではごく短時間の湿式攪拌造粒により、粉と粉の間に隙間がたくさんある粒を作ります。隙間に温かい液体が入っていくため溶けやすくなります。
造粒方法は大きく、乾式造粒と湿式造粒に分けられますが、製品として要求される見かけ密度や、粒子径分布によって適正な造粒技術を選択する必要があります。