混合とは2種類以上の粉体を混ぜ合わせる単位操作であり、水や油などの液体を添加混合することもあります。混合の種類は、製品のロット調整や複数粉体の配合のような単純な混合から母粒子の表面に別の微粒子を分散させる精密混合まで多岐にわたっています。
混合状態の表現方法や判定方法は多種多様で、混合機の選定は経験に依存するところが大きくなります。
最適な混合方式は、混合物が原料調整なのか、中間製品なのか、最終製品なのかによっても異なり、混合物の物性によっても大きく左右されます。混合機の選定にあたっては、製品の品質管理基準をもとに選択するのが一般的な方法になります。
スケールアップに関しては、動力と混合時間が問題になります。動力は、ほぼ投入重量に比例しますが、かさ密度が特に高い粉体や、ゆるみかさ密度と固めかさ密度の差が大きいものには注意が必要です。
混合時間は、基本的には粉体が混合機内を循環するのにかかる平均時間に依存しますが、実績値を付加した経験的判断による側面も持ちます。
また、混合完了後の粉体のハンドリングには、分離・偏析を防止する配慮が必要になります。