現在、私は新機種の開発・改良に取り組んでおり、特に医薬業界向けの粒子設計装置の開発・改良を行っています。まず、学生の皆さんが普段聞くことのない「粒子設計」という言葉について簡単に説明します。粒子設計とは異なる粒子を1つの粒子に複合する複合化や、板状、針状の粒子を球形にする球形化、微粒子(小さい粒子)を扱いやすい大きさにする造粒などの総称になります。そして、私が担当している粒子設計装置の具体的な開発内容としては、比較的小さな装置で多くの量を処理するために乾式複合化装置の連続化の開発や当社の複合化装置を用いて粉体原料(医薬品)の球形化メカニズムの解明、およびスケールアップ実験に取り組んでいます。また、医薬業界や粉体処理機器の最新情報を収集するために学会や展示会へ参加し、時には学会で発表も行っています。また、今後は海外のグループ会社と連絡を取り合い、同じ原料、同じ機種を用いた比較テストを行いながら情報を共有し、新機種の開発・改善に取り組む予定です。
当社における研究開発業務の魅力は、自らが幅広い業務を担当できることだと考えています。例えば、お客様と一緒にテストを行う際には、当社の営業、技術と共にお客様と打合せをして要望を聞き、テストに必要な部品があれば協力会社に製作を依頼します。そしてお客様立会いのもとでテストを行い、機械の開発、改良を行います。このように1つのテストを行うためにも様々な人と協力しながら作業を進めることとなります。そのため、粉体や機械の知識に加えて、コミュニケーション能力、英語能力などを求められることは多いですが、非常に刺激的な日々を過ごしています。
入社を決めた理由は、本社が大阪に位置しており、そして社員の方々の人柄に魅力を感じたからです。私自身、大阪生まれ大阪育ちのため、関西に事業所がある企業を探していました。そのような中で、ホソカワミクロンのインターンシップについて知り、大学3年生の時に参加しました。そこで、大学で専攻している化学工学がどのように活かされているのかを学び、また社員の方の人柄に対して良い印象を持ちました。他社のインターンシップにも参加しましたが、当社の社員の方々が最も積極的に話しかけてくれ、人柄も良く感じたため、入社を決意しました。
実際入社してみて、インターンシップで感じた先輩社員の人柄や社内の風通しが良いところは非常に良い点だと私自身は思っています。私が所属する部署の先輩社員は全員入社15年以上とベテランのため、私と比較にならないぐらい様々な経験を積んでいますが、先輩社員全員が私の意見や提案をフラットに聞いてくれます。そして、意見や提案が理に適っていると思っていただければ金額や時間的な制約をあまり気にせず取り組むことができます。また、開発業務で悩んでいた時には、内容に関わらず一緒に考えていただけるので非常に先輩社員の人柄が良く風通しが良いと感じています。
何か自分の中で1つ絶対に譲れないもの(例えば業界、職種、給料、勤務地、社員の雰囲気など)を決めることにより、就職活動中に迷いが生じても最終的にどの会社に就職するか決断できると思います。私の場合は「関西で就職」が絶対条件でした。そして、就職活動が終わった後は、長期間の旅行に行くなどして時間を有意義に過ごし、最後の学生生活を楽しんでください!!働き始めても1週間程度の休暇は取ることは可能ですが、2週間以上の休暇を取ることは難しくなるため、学生のうちに精一杯遊んでください。